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イシズカケイのめんどくさいオジサン

HIPHOPと漫画とお酒が好きな、中年のブログ。

ベルリンのクラブへ行って感じたこと。意外に怖くない…かも。

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11月あたま、妻とドイツへ旅行へ行ってきました。第一目的は、ベルリンのクラブです。
ベルリンのクラブといえば、20代にものすごい憧れがありまして、いろいろな妄想が巡っていました。



ベルリンのクラブは…

  • 廃墟にあるらしい
  • とにかくドデカイらしい
  • 24時間以上のパーティーが行われているらしい
  • 如何わしいモノが出回っているらしい
  • ケンカとか起きるらしい

…ザ・アンダーグラウンド!!!ちょっとおっかないイメージです。

※ちなみに旅行前の一週間、テンションが上がり、こんなテクノDJ MIXとか作ってました。



そんなわけで、ベルリンについて、ホテルにチェックインして、すぐクラブに向かう。
週末のワイワイとした雰囲気で賑わう地下鉄で、クラブの最寄り駅へ。

駅から出ると、さっきのワイワイした雰囲気とは、まったく別。人通りの少ない倉庫街。
警戒しながら、暗い道を歩いていくと、50~60人の行列。まだオープン前である。


そこは、発電所だった建物を改装したBerghainというクラブでした。

オープン予定の時間から、40分ぐらいして、やっと開場した。
自分の後ろには、すでに長い行列ができていた。

入り口では、はじくはじく。並んでいたお客さんを。噂は本当であった。
 
バウンサーが、クラブに入れるお客を選ぶのだ。


入れる基準ははっきりしていないのだが…
  • 酔っ払い、明らかに様子がおかしい人はダメ
  • 団体客はダメ
  • キャピキャピしたお譲ちゃんはダメ
  • いかにもアメリカンな男はダメ

逆に…
  • ダークトーンの服を着ていると入れる
  • 1~2人なら入れる
  • バウンサーの目をしっかり見ると入れる


ざっくりそんな情報は、ネットや知り合いから得てました。



「そのスニーカーどこのブランド?」
アディダスだよ」
アディダスはドイツのブランドだから入れるかな」
「てか誰も帽子被っていないんだけど…俺大丈夫かな」
「…」


そんな会話をしながら、うちらの順番まで大体4割ぐらいは、はじかれていた。

実際、情報のとおりで、団体客やキャピキャピした客は、はじかれていたけど、普通に玄人っぽい雰囲気の人もはじかれていた。邦人っぽい人も自分達だけだったし、一応おしゃれしてきたつもりだったけど、バッチリ決めたと思えた服も急に糞ダサく感じきたので、もうダメだと諦めてかけていました。

自分達の番。
バウンサーの顔を見る。
顔に刺青、白髪交じりの長髪、大きい体。
ミッキーロークっぽいおっさん。

超怖い。

俺、がんばれ。

目を見ろ。目を。

そしたら、バウンサーがあっけなく入れよ…と。

入れる!!!


意外な結果でエントランスでもたつきながらも、入場。
このときが、今回の旅行でもっとも興奮していたかも。


Berghainは3階に分かれていて、1階はエントランス。2階はBerghain、天井の高いメインフロアがある。3階はPanorama Bar、サブフロアといくつかの小部屋にわかれていた。

Berghainの開放感とクリアで程よい低音のサウンド(スピーカーの性能はもちろん、天井が高いので抜けがいいのかも)をちょっと楽しんで、Berghainのバーでお酒をゆっくり飲む。
周りを見渡すと、いかにも危ない感じの人もいないし、個々が楽しんでいる感じ。
バーテンダーも明るい感じのお兄さんやお姉さんだった。

妻は、「○○いらない?」と男に話しかけれていたが、「いらない」と断ると、「わりい」とフランクな調子で去っていった。特に、むりやり売り付けられることもない。

退廃的と聞いていた内装も、程よく清掃されている感じ。てかおしゃれ。
ブランコがあったり、変わったソファがあったり、壁面の模様が凝っていたり。

Berghainは、ゲイが集まるクラブとしても有名とのことであったが、たしかにおりました。
基本、マッチョでタンクトップ、短パンの出で立ち。
フロアやバーなどいたるところで、仲良くスキンスキンシップをとっていた。
ちょっと微笑ましい。

とにかく、Berghainは、特に身の危険を感じることはなかったです。


どっちかと言えば、ベルリンの郊外やバス、電車のほうが治安が悪いって印象です。

実際、バスでスリに合ったんですけどね…。

ちなみに行ったイベントは、SHEWORKSというテクノレーベルのパーティーでした。
メンツは、Midland、Surgeon、Fiedel、Josh Wink、 Radio Slaveと豪華。
こんなに豪華なのに、入場料は15ユーロ。日本円で約2000円ぐらい。
ほかのクラブも大体10~15ユーロらしいです。日本に比べると割安ですね。

タイムテーブルはこんな感じでした。


丸一日以上、やってます。Berghainでは、毎週末こんな感じみたいです。
ほかのクラブもちょっと調べてみたら、昼ぐらいまでやっているところが多そう。

ちなみに2時ぐらいはすぎた時点で、なかなかの混みよう。だけど、逃げ場が多かったから、普通に椅子とかに座れたりしました。

自分達は、飛行機の疲れも合ったので、Surgeonのバキバキのテクノをかけて盛り上げるフロアを横目に、朝の7時頃、離脱。ちなみに手に押してもらったハンコを見れれば、再入場が可能とのこと。


帰るときに記念撮影。ちなみにまだエントランス前には行列がありました。

あとから調べたのですが、ここからお昼ぐらいまでが、一番盛り上がる時間らしいです。
考えられないっす。スタミナ?酒?如何わしいモノ?

 

そんなわけで、憧れのベルリンのクラブ行ったお話しでした。



ここから、ちょっとまじめな話になります。

意外と安全な感じがしたBerghainだったわけですが(もちろん危険な目に合う人もいるかもしれません)、そこが結構気になったので、あとから調べてみると面白いことがわかりました。


ベルリンのクラブカルチャーは、ドイツの特異な歴史と密接しているということ。
1989年にベルリンの壁が崩壊した。西ドイツと東ドイツの統一しているタイミングで、再開発がおこわなれる。そこで東ドイツにたくさんの廃墟が生まれ、その廃墟がクラブになっていったとのこと。政府は、統一のごちゃごちゃで、監視の目が行き届かなかったとのこと。もちろんヤバイパーティーが、いろんなところで行われたいたみたいです。

そうした中、ドイツ全体が落ち着きを取り戻したころ、規制が厳しくなったみたいで、そこで生まれたのが、「クラブコミッション」という団体が生まれたそうだ。

「クラブコミッション」は、クラブと地域・行政の間を取り持つ団体で、地域・行政には、クラブカルチャーの価値についてはもちろんのこと、クラブが生む、経済効果(主に観光)で説得していったそうだ。もちろん、クラブ側にも路上の騒音問題などの苦情に対して議論、解決のため、駐車場を作らせたこともあるらしいです。

自分は、特にクラブカルチャーの価値(ここで押しても理解できないし、なんか感情論みたいになってくる)だけでなく、経済効果に目を向けたことが素晴らしい…というか、とても賢いなぁ~と。

ね!ね!儲けるでしょ!?潰したらもったいないでしょう!

みたいな感じだろうか。実際にベルリンの観光客の35%がクラブが目的というデータが出ているらしい。納得。

また、「クラブコミッション」の根底には、オペラやクラシック音楽のような「ハイカルチャー」に対しては、公的な資金援助があるのに対して、クラブのような「サブカルチャー」に対しては、何もない、もしくは圧力をかけるのはおかしい…そういう考えがあるようだ。

そして、実際に行政と話し合い、公的資金が下りるようになったとのこと。
それが原因なのかわかりませんが、Berghainでは、売り上げに走りすぎていないのか、企業の広告がないシンプルでクールな空間になっているし、リスクのありそうなお客さんの入場は断る。

そうです。Berghainは観光地だったのです。最高にクールな。
意外と安全な感じがしたという印象は、こういうところからきたのでしょうか。


実際、一度行っただけだし、ちょっと調べてだけなので、実際のところはわからないけど、うまくいってそうな感じでした!


一方、日本に目を向けると…

日本のクラブは、規制規制規制!風営法守れ!とピンチじゃないですか。
もしかしたら、ベルリンの状況を見習う部分があるのではないかと思いました。
そんなに調べていないので、こんな自分が言うのはなんですが、クラブカルチャーを推しの感情論が多そうな印象です。

ここは、経済効果を数値化して、こんなに税金払ってますよ~と行政側に首を縦に振りやすい状態にすればいいのでは~となんとなく思いました。もちろん、頭の良い方がすでにやっているかもしれませんが…。

とにかく、日本でクラブがなくなるってことは、悲しいことだし、クラブに規制がかかると、クラブがダメなら…あれもダメこれもダメってことなりそうです。日本がつまらない国になりそう。それだけは避けていきたいと思う所存でした。

とにかく、ベルリンのクラブは最高におもしろかったです!
おすすめできます!


参考記事:「観光資源」の地位確立 クラブ文化の先進地・ベルリン