めんどくさいオジサン

めんどくさいと言いながらいろいろやる趣味ブログ。最近は音楽制作とキャンプ。

徳利に対する迷妄と徳利への手紙

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毎週、欠かさず聴いている「ニクラジ」というポッドキャストがある。先日、第45回「NAKANAKAな話」を聴かせていただき、なんだか懐かしくてちょっと恥ずかしい気分になった。かくゆう自分も、20代そこそこの頃、4年間彼女ができなくて、友人からセカンド童貞と言われ、友人の恋人からキモイとか言われ、やっとの思いで彼女ができた時は、徳利さんと時という重さは違えど似たような気持ちでいたと思う。

そんな感じで徳利さんおめでとうございます!という気持ちでいっぱいなのだ。そして、徳利の第一章(生息子編)が、ささやかなハッピーエンドを迎えたのだと思う。

ちなみに、徳利を知らない人は、こちらの徳利解説プロの国分純平氏の記事を読んでみてください。また、徳利の代表曲の「徳利からの手紙」も貼っておきます。

恥ずかしながら、自分がRemixした「徳利からの手紙」も貼っておきます。

 

2013年、自分は徳利を丸々一年間興味深く観察してきた。そして、いろいろ思ったことがあったりしたので、このタイミングで徳利について書いてみたいと思う。 

google先生から見た徳利

まずは下記の画像を見てもらいたい。googleで「徳利」というキーワードで検索した結果だ 。(2014年1月15日現在)

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次に「徳利」を打ったあとに「て」と入力したときの画面だ。(2014年1月15日現在)

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徳利とは本来、日本酒を入れるための容器のはずだが、googleの順位だと7位と9位に我らの徳利が食い込み、「徳利」あと「て」と打つと「徳利 手紙」という候補があがってくる。まさに容器の徳利の存在を我らの徳利が凌駕しようとしているのだ。

次にgoogleトレンドで「徳利」というキーワードを「徳利からの手紙」がリリースされた2012年11月から今までの検索ボリュームを調べてみた。

 

見ての通り2013年の後半から「徳利」というキーワードの検索が明らかに増えている。これは、寒くなるにつれて、熱燗を楽しむユーザーが増えてきて容器の徳利の需要が上昇し、我らが徳利の人気も上昇。したがって、全体的に徳利の検索ボリュームが増えたのだ。

先ほどは、容器の徳利の存在を我らの徳利が凌駕していると書いたが、この表を見るとわかる通り、徳利と徳利はWIN-WINの関係だったのだ。

ニクラジはASAYAN 

ニクラジを聴いていると、以前これと似たようなものに熱中したことがあるなぁ~とぼんやり考えた。そんなあるとき気がついた。ニクラジはASAYANであり、ASAYANのオーディションドキュメンタリーと同じ仕組みだったということを。

ASAYANとは、90年代にテレビ東京で放送されていたテレビ番組で「夢のオーディションバラエティー」として、「鈴木亜美」や「モーニング娘。」などアイドルやタレントを輩出してきた。

ASAYANでは、オーディションを受けるアイドルの卵に対して、プロデューサーがさまざまな試練を与え、負荷をかけるのだ。視聴者はそれをドキドキしながらがんばれと応援しながら、見ているのだ。そして、アイドルの卵がオーディションを通過し、実際にメジャーデビューとなると、そこまでの過程で苦労したことを知っている視聴者は、まるで自分のことのように喜ぶのだ。

ニクラジも、徳利にさまざま試練が与えられるのだ。ただ、試練を与えるのはプロデューサーではなくて、言わば社会という概念なんだと思う。例えば、過去に徳利を振った女の子、妹の罵倒、クラブイベント、テレビ、会社という組織、滝(未達)など。その試練に徳利は、時には怯え、時には号泣する。そんな露骨な様子がニクラジで聴くことができる。そして、徳利が試練を突破できたときに、リスナーは自分のことのように喜べるのだ。

そう、ニクラジはASAYANなのだ。

ロッキーと矢吹ジョーと徳利

徳利はニクラジでヒーローについて熱く語っていた回があった。そしてもっとも憧れているヒーローはアイアンマンだと。しかし、徳利は残念ながらアイアンマンではない。社長であり天才発明家のトニー・スタークのようにスマートではない。どちらかと言えば、もっと泥臭くやられても何度でも立ち上がるロッキーなのだ。

上記はロッキーと徳利の動画である。こう並べてみるとどっちがロッキーでどっちが徳利なのかわからなくなるのは、自分だけではないだろう。

また、徳利は矢吹ジョーと共通点がある。

2013年6月30日に代官山SALOONで行われた「THE END」というイベントがあった。このイベントで、徳利がはじめて徳利としてのライブを行った。そのイベントで現在徳利と交際中の女性は「HIPHOP怖い」という理由で見に行かないと徳利に伝えていたのだが、実際にはこっそり見に行ったとのことだった。

かたや、矢吹ジョーは、ホセ・メンドーサ戦の前に、白木葉子に告白をされる。そしてパンチドランカー症状である矢吹ジョーの試合を辛くて見てられない、「ボクシング怖い」という理由で会場のあとにする。しかし、最終的には会場に戻り、矢吹ジョーを最後まで応援するのだ。

この2つのエピソードで、徳利の交際中の女性と白木葉子の行動の類似点が多く、とても興味深く、徳利は矢吹ジョーと何かでつながっていることが証明できる。

最後にロッキーと矢吹ジョーと徳利、3人の共通点はボクシングであり、「ニワトリとタマゴ」ではないが、徳利が先か、ロッキーと矢吹ジョーが先か…こう考えていると無限地獄に入っていくのである。

今後の徳利

 徳利の第一章(生息子編)が終わり、徳利のネクストエピソードはどうなっていくのか?みなが注目する点であろう。自分的には、ビーフが起こるのではないかと思う。かつては暗黒騎士だった徳利が癒され、パラディンになった今、そんな徳利を許さないという輩が出てくるかと。要は徳利が追われる立場になったのであった。

徳利はこうつぶやいているが、人とは儚いもので、ひとつの悪が消えると、また新たな悪が生まれる。ひとつの生息子が消えると、また新たな生息子が生まれるのだ。だからこそ、悪は消えないし、生息子も消えない。

その新たに生まれた生息子と徳利のビーフがはじまり、YOUTUBEでラップバトル。(ここでは是非ともD山さんやラシマンにも活躍してもらいたいところだ。イメージ的には8マイルに登場するとエミネムの仲間達)

そして、生息子を負かせて、ダークサイドから救ったときこそ、徳利の第二章(パラディンが終わるを告げるのだ。

そんなエピソードを妄想している。

物事には変化が必要だ

最後にこれだけは言いたい。物事には変化が必要だ。ジブリがディズニーになれなかった理由は、変化がなかったからだとどこかで聞いたことがある。

徳利さん、是非ともその変化を自分自身で受け止めてもらいたい。自分は変化し続ける徳利さんが見たい。

最後に徳利解説プロの国分純平氏の素晴らしい言葉を引用させえていただきます。

 徳利の真髄は「成長」です。地方でくすぶっているさえない男からインターネット・ヒーローへ。ショップ店員から板前へ(そして無職へ)。童貞キャラから皇帝へ。目の前に立ちふさがる壁をその都度突き破り、たくましく成長していく様子を見るのが楽しみで、ファンは徳利を応援してきたのではないでしょうか。徳利はドキュメンタリーです。インターネット版の情熱大陸であり、ナショナル・ジオグラフィックです。ですので、成長する彼が今回のようなことに行き着いたのは当然であり、歓迎することであって何らファンの期待を裏切るものではありません。

自分も同じ気持ちです。今後も応援していきますので、自分のペースでがんばってください。そして、よく体調を崩すことがあるようなので、お体ご自愛くださいませ。