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イシズカケイのめんどくさいオジサン

HIPHOPと漫画とお酒が好きな、中年のブログ。

新社会人よ、このサブカル漫画を読め!

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4月に入って通勤中、見かけますよね。傷ひとつないビジネスバッグを抱え、しわのないスリムなスーツ、つるっとした表情、そうです。新社会人の方々。

彼ら彼女らを見ると、自分自身が新社会人だったころを思い出します。

自分は、新卒でとある不動産会社に入社したのですが、ちょっとアレな研修で泣かされたこと、サークル乗り同期飲み会でポツンとなったこと、パチンコと風俗の話しか「先輩」しない先輩方、上司の車でリバースなどなど…いろいろあったなあ~と。

特に印象的だったのは、部長の次の一言。

「おまえの世界があるのはわかるが、それを捨てないと社会には通じない」。

今になってその言葉が身にしみるような、意外に平気じゃん!と身にしみていないような。結局、その会社は、テレビで社長が逮捕されたというニュースを見たというありえない経験をさせていただきまして、10ヶ月ほどで辞めました。

そんなこんな現在、自分はまったく持って立派な社会人はなれていないので、特に良いアドバイスは浮かばないのですが、サブカル糞野郎として漫画ならおすすめできる!と思ったので、今回の記事を書いてみようと思ったわけです。

「宮本から君へ」からがむしゃらさを学べ!

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ちょっと前、twitterのタイムラインで「新社会人が読むべきマンガ」的な記事が流れてきて、ホリエなんたら様も進めていた漫画ですね。

自分もこの新井英樹先生作の「宮本から君へ」すごく好きで、とても良い漫画だと思います。

大学を卒業して都内の文具メーカー・マルキタの営業マンになった宮本浩は、未熟で、営業スマイルひとつ出来ず、自分が社会で生きていく意味を思い悩んでいる。
山手線の渋谷駅で毎朝見かける美しい女性に恋をした宮本は、その女性がトヨサン自動車の受付嬢である甲田美沙子であることを突き止めアタックし、いったんは成功するもののすぐにその恋は破れてしまう。
失恋の痛手を忘れようと、仕事に打ち込もうとするが、ライバル営業マン・益戸の嫌がらせを受けて大口の仕事を奪われてしまう。

 ストーリーはこんな感じ。この主人公、新卒サラリーマンの宮本は、とにかくぶっきらぼうな男。そんな宮本ががむしゃらに仕事や恋にアタックしていき成長をしていく、その過程が丁寧に描かれている。

取引先に対して挨拶が恥ずかしくてドギマギしたり、お客さんに癖の強いおっさんがいて毎日小言言われたりして、そういうシーンがとてもリアル。また、そういう困難をいかにも新社会っぽくがむしゃらに乗り越えていく感じも説得力があるので、新社会人が読むと今とリンクして、いろいろ参考になるかと思います。リアルといえば、同僚と喫茶店で管を巻いているシーンとかも、もう最高です。

ちなみに、さきほどは成長と言いましたが、後半になっていくとかなりシリアスな展開になっていって、その結果宮本は普通に成長した?とかそういうわかりやすい話にならないあたりも良いですね。

機動警察パトレイバー」でチームプレイの楽しさを知れ!

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ゆうきまさみ先生の代表作「機動警察パトレイバー」。有名ですね。あらすじはこんな感じ。

ロボットテクノロジーの発達によって登場した汎用多足歩行型作業機械「レイバー(Labor)」は急速に発展・普及し、軍事・民生を問わずあらゆる分野で使用されるようになった。特に東京を含む首都圏では地球温暖化による海面上昇への備えとして大堤防を東京湾の川崎・木更津の間に築くことと、1995年に発生した東京南沖大地震によるガレキの処分を兼ねて堤防の内側を埋め立てることで首都圏の土地不足の解消をするという、一石三鳥を狙った国家プロジェクト「バビロンプロジェクト」のために日本国内のレイバーの大半が集中していた。だがその結果、レイバーによる事故はもちろん、レイバーを使用した様々な犯罪行為(酔っ払いの乱闘騒ぎや窃盗からバビロンプロジェクトに反対するエコテロリストによるテロ行為まで)が多発して社会問題となった。
この「レイバー犯罪」に対処するため、警視庁は警備部内の特機部隊にレイバーを導入し、その任にあたらせた。しかしそのレイバーは、発足当初は旧式の作業用レイバーの装甲を強化しただけのもので、日進月歩でレイバーが性能を向上させている状況にあっては、優秀な人材を集めた特機部隊もレイバー犯罪に対応し切れず、1998年、警視庁は警備部内に専門部署として新たに「特科車両二課中隊」、通称「特車二課」を設けた。これがパトロールレイバー、通称「パトレイバー」の誕生である。
小隊は従来機を運用する「第一小隊」に加え、新たに「第二小隊」を編成することが決定された。その第二小隊にはパトレイバー専用の最新鋭機種である篠原重工製98式AV(Advanced Vehicle)“イングラム”が製造・導入されることになる。ところが、その新型レイバーを与えられる第二小隊は、現職の巡査1人を除いては、予備校を出たばかりの経験はゼロに等しい者ばかりで、隊長をして「精鋭になるかはたまた独立愚連隊になるか」と言わしめた集団であった。こうして、後に非難と賞賛を浴びる特車二課第二小隊が発足したのであった。

社会出ると組織で属するので、協調性が強いられる。これがだるいっていう新社会人もいるかもしれませんが、パトレイバーでは、とにかく仕事上でのチームプレイがの楽しさが描かれている。

個性豊かな同期、ちょっと厳しいけどカッコいい先輩、いつもはダメダメっぽいのだが、いざとなると頼りになる上司。そんな登場人物が、警察という組織で、テロや陰謀などに振り回されながら、ひたすら良い仕事にこだわっていくのだ。 

俯瞰してみると、涙が出ちゃうほど、憧れの職場がこの漫画で描かれている。

また、社会人になれば誰も味わうだろう…

「これは白だよな!?」

「(明らかに真っ黒なのだが…)はい!白です」

…的な展開にモヤモヤしている主人公らも描かれていて、この点も新社会人にはおすすめできると思います。

きつくなったら『遠浅の部屋』で楽になれ!

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あらすじです。

「俺、このまま何にもなれずに終わるのかな…」

最少の線で世界を切り拓く気鋭の漫画家・大橋裕之、渾身の自伝マンガ!

「1998年4月、高校を卒業した僕は、プロボクサーになると言って実家を飛び出し、この街にやってきた。本当は…漫画家になりたいのに…。俺は一体、何をやってるんだろう…」

漫画家になりたいという夢を抱いて迷走した、19歳の夏。
まわりのみんなが自分より偉く見えた、あの日。
間違っているのは自分? それとも…。
ねじれた生活のなかで悶々としながら出した答えとは…。

 大橋裕之先生の自伝。北野武監督の「キッズリターン」みたいなお話です。とにかく、何をするわけでもなくフラフラしている主人公。人生において、そういう時期があったっていいと思うのです。

先日、以前一緒に働いた仲間と一緒に呑んだのだが、こんな話を聞いた。

第二新卒の採用の面接官をやったらしいのだが、そのときに面接中泣き出してしまった子がいたらしい。「全然就職決まらなくて、本当に辛いです…興味あること見つからないし」と。

そこで彼は、「別に今就職しなくていいじゃん。20代後半まで好きなことして、プラプラしてたって問題ないよ」とアドバイスをしたそうな。

実際、面接官をやった彼もけっこうプラプラしたいたのだが、今は立派に働いてるし、自分の20代半ばぐらいまでは、契約社員的な感じでゆるくやられてもらっていたし。しかもそのプラプラしていた時間が、普通に仕事をやっていただけでは、出会えなかった人達もたくさんいたし、最高に楽しかった!!!ってことは言えますよ。また、プラプラしていると本気になれる!まではいかないまでも、これならそんなに辛くないかも!ってものが、意外と見つかったりしたりするもんだと思います。

ということで、新社会人には、仕事が本当にきつかったら全然辞めちゃってもOKだと思います。20後半までは、プラプラおすすめです。責任はとれませんよ。もちろん。

仕事がつまらん、でも辞めたくない、それなら昼飯を極めろ!

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最終手段ですね。もう仕事がつまらないし、仲間もいない。でも会社を辞めたくもなければ、昼飯を一日の楽しみにすればいいと思います。そこでおすすめなのが、久住昌之先生と谷口ジロー先生共作の「孤独のグルメ」。

個人で雑貨輸入商を営んでいる井之頭五郎(いのがしら ごろう)が、仕事の合間に立ち寄った店で食事をする様を描いたグルメ漫画。主人公が訪れる場所は高級料理屋などではなく、大衆食堂のような店がほとんどである。また、出先での食事がメインのため、出張など(7話・19話・特別編)を除けば大半が東京を中心とする関東の店となっている。料理の薀蓄を述べるのではなく、ひたすらに主人公の中年男の食事シーンと心理描写を綴っているのが特徴。ドラマティックな展開などは少なく、あたかもドキュメンタリーのごとく淡々とストーリーが流れていく。

ストーリーっていうストーリーはほどんとなく、ひたすら貪欲に独り飯を楽しむおっさんの話です。ドンズマリになったときにこの漫画を読んで、仕事をほどほどに、ランチタイムに街に繰り出し、ひたすら昼飯にこだわっていれば、なんとなく気持ちも楽になって、気づいたら良い方向に転んでるってことも、あったりするかもしれません。

 

というこで、新社会人の皆様、気に入った漫画があれば、是非手にとって読んでみてください、そして、適当にがんばってくださいな。

ちなみに紹介した漫画がサブカル漫画かどうかは、よくわかりません。では。