前回のエントリー同様SHIROBAKOについてです!
16話「ちゃぶだい返し」を見ていて、ファッションは武装なんだ!と思ったことについて書いていこうかと。
この回では、SHIROBAKOの舞台である武蔵野アニメーションの看板アニメーター通称ゴスロリさんのファッションがゴスロリになったわけが語られます。
かつて、アニメーター経験が浅くTシャツとジーパン姿だったゴスロリさん。アニメのキャラクターデザインの仕事を依頼される。もちろんキャラクターデザインの仕事ははじめての経験だ。
依頼主である監督とプロデューサーから、なんどもなんどもキャラクターデザインの直しがはいって、最終的には「最初のが一番よかったよねー」と。
このときゴスロリさんは、こう思います。
その時理解したのです。批評、ダメ出し、注文。全てにハイハイと頷いていてはいけないのだと。
クリエイターは誰しも繊細で傷つきやすい心を持っている。しかし、絶えず批評、駄目だし、注文をつけられる。だからは自分を守るため、私は鎧を身にまとったのです。
それから私は強くなりました。
このエピソードはものすごく頷けました。
自分も少し同じようなエピソードがあって、営業系の会社でWEBデザイナーとして働いていたときに、それはもう肩身が狭い思いをして働いていました。服装も基本スーツな会社だったので、特に良いスーツも持ってないし買えなかったので、無難でこだわりもないユニクロで買ったシャツや安物のスラックスを履いてました。
そんなときに、超怖い会社の上司が意外にも「おまえはデザイナーだろ?もう髪をおったてたり、カラフルなシャツを着たりしたほうが寧ろがいいぞ」みたいなことを言われました。
それを聞いてから革靴をスニーカーに変えたり、目立たないようにですが少しずつ普段している服装に変えていきました。上司への態度は…やっぱり超怖かったのですべて「はい!」の二つ返事で言われたとおりに仕事をしてましたがね。笑
武器が少ない人ほど、ファッションで武装を!
世の中に一着20万円もするトムフォードのスーツや100万円以上もするロレックスがあるのは、物欲はもちろんのことながら、自分を武装するためにあるものだと思います。
そりゃ、圧倒的な才能や力や容姿を持ったモンスターみたいな人達には必要ないかもしれないのですが、大多数の人はそういうものを持っていない。だから工夫が必要です。その工夫のひとつがファッションの武装だと思います。
ちょっと奮発した買った服をおろした日、ちょっと気分がよかったり、いつもより明るく振舞えたりしませんか?
自分は、買ったスニーカーをおろした日は、会社を行く道をいつもよりちょっとだけ早歩きで、BGMはスクールボーイ・Qでメ~ン!とかぶれて…朝からアゲアゲですよ。会社でも朝礼で、いつもより明るく振舞ったりしちゃって。
要はファッションにすがる事によって、自分の気持ちや周りの人達への態度を変える。これって武器の少ない人にとってはとても大事だと思う。
ゴスロリさんは、ゴスロリの服を身にまとってから、相当周り人の見方が変わったかと思います。また、自分の気持ちと態度も変わって威厳が出て強くなったのだと。仕事の依頼主側もTシャツとGパンだったころのゴスロリさんより、ダメ出しがしずらくなったと思います。
ウジ トモコ「デザインセンスを身につける」という本でも、ファッションがパッとしない仕事仲間に、デザイン性の高くて明るい色のシャツを薦めて、それを着てプレゼンに参加したところ、仕事をとれるようになったというエピソードがありました。(たしかあったはず…)
ファッションはハッタリ
ファッションの武装は、周り人と自分に対するハッタリだと思う。周りの人の目を騙し、自分の心を騙しちゃう。
そんなわけで、自分も久しぶりにパーマをかけ、いっちょ前に髭をなんて生やしてます。クリエーター風貌に化けて、仕事では「はい!」と二つ返事で仕事を受けるのではなく、「ユーザビリティーを考えると…」とか「HCDの観点から見ると…」などとそれらしいことを言って、なんとやり過ごしてます!げへへ。
みなさんもこう思われたいというものがあるのなら、そんなファッションにしちゃうのもありだと思います!
最後に、実力ももちろん必要なわけで、ゴスロリさんに即発され、武装した井口さんが「これがすべてじゃないけどね」と。まぁそうだよねと思った次第です。
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コミックで高校時代を描かれているスピンオフも出てるんですね。
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最終回を見たあと、思ったことについても書きました。一緒に読んでもらえたら幸いです。