めんどくさいオジサン

めんどくさいと言いながらいろいろやる趣味ブログ。最近は音楽制作とキャンプ。

「団地ともお」33巻、最終巻を読み終えて

少しまえだけど、小田扉の「団地ともお」という漫画が33巻で完結した。

 

f:id:sdmmm:20190629003352j:image

 

16年間連載を連載していて、自分は20代前半のころから単行本で読み始めた。たしか文化庁のメディア芸術祭で何かしらの賞を受賞して、そのきっかけで知った。もしくはこの漫画がすごい!だったかな。忘れた。

たしかその頃、自分の中で懐古的なものに憧れを抱いていた時期で、三丁目の夕日の映画で感動してたりした。とにかく忙しい仕事についていた。ろくでもなったけど。あと練馬の狭いマンションに住んでいた。懐かしい。

団地ともおは巻をかさねるごとに不思議は読み心地になっていた。ノスタルジックな世界観の中で、ほっこりする話をありつつ、随所に難解なお話だったりどんな気持ちになれば良いかわからなくなるお話だったり。すごくカッコ良くちょっと飛躍して言うとブルーベルベットのような不条理。そこにご飯の上に鰹節をのっけた安心感。伝えたいことは?なんでしょうかね〜というような態度がすごく上品。

心地良いぬるま湯のような塩梅で、しかもたまに知らないところに飛ばしてくれる。その時期から最後まで、若者からおじさんになるまで、「それでも町は廻っている」と別のベクトルで、自分をリラックスさせてくれる漫画だった。

思わずそういう考え方もあるのかと唸った回もあった。覚えているのがともおの父が、毎日お祈りをするのが仕事の部署に異動。そこで社長に見出され、なぜこんな部署があるのか?という質問に、自分の力でのみを信じ続けてしまうと自分に自惚れてしまう。なのでお祈りをして、成果が出るとお祈りのおかげだと思うようにすると謙虚になれると。なんだがすごく納得した。その考え方は好きだ。そんな風に唸る回は他にもあったけど忘れた。

あと団地ともおに出てくる小道具がいちいち心を突かれた。魚をまるまる揚げたなんども出てくるあの料理、あのビジュアルがすごい。あんなに人をほんわかさせるものはない。あの料理はずっと自分の記憶に残ると思う。

ただ、この漫画の魅力をうまく伝えることは難しかった。好きな漫画の話になるといろんな角度で見て最高なのは団地ともおと答える時期があったけど、説明に苦労した。今ならヴィンランドサガと答えるかもしれないけど、やっぱりいろんな角度で見ると団地ともおだ。

妻の母に団地ともおを貸したら、青木さんが好き!と言ってもらい、1巻から33巻まで完読。嬉しかった。

そんな自分は最終巻である33巻を読み終えると、余韻には浸るなどほとんどなく、通り過ぎって行った感じ。googleで検索しても最終巻の感想があまりなかったのもそういうことだと思う。それがなんだかすごくしっくりきた。

とにかく団地ともおが好きだ。どんだけ好きだったかというと、第一子の息子にともおと名付けるほど。

今のところすくすく育って、ともおというよりかよしのぶのように豊かな子だが、とにかくそういうことなんだ。

団地ともお (33) (ビッグコミックス)

団地ともお (33) (ビッグコミックス)

 
団地ともお(1) ビッグコミックス

団地ともお(1) ビッグコミックス

 

 

 

X-Pro2を持って台湾に行ってきました

3年に一度、お金をくれてしかも5日間の休暇をくれる素敵な会社の制度を使って、先日息子を連れて台湾の台北に行ってきた。子連れの海外旅行ははじめてだったので、いろいろ大変なんだろうなと思っていたんですが、妻の周到な準備によって(感謝)、快適に過ごせました。

ギリギリ雨季をエスケープしたスケジュールを組んだつもりだったのだが、生憎の連日雨。街をブラブラしてて、雨が振り始めたらUberを使ってホテルか屋内へ。それの繰り返しでした。

せっかくなので、スナップ写真が撮りたくて朝5時に起きて妻と息子をホテルに残して周辺をプラプラしたり、日中はいい感じのスポットに入ると妻にベビーカーを押してもらいながら(感謝)、パシャパシャと写真を撮った。

持っていたのは、X-Pro2とレンズはTouit 1.8/32とXF23mm F2 R WR。

 

 

亜熱帯気候なので至る所で植物が育っている。大きなビルがあってすぐ横の路地を入るとノスタルジックな屋台がある。公園ではおじさんやおばさんが太極拳のような体操をしている。そういう頭の中のいかにもアジアを満喫しつつ、実際は洗練されているデパートがあったり、おしゃれな洋服屋もあったし、とにかく電車が快適で、ちゃんと経済成長している立派な都市でした。

 

 

FUJIFILM ミラーレス一眼 X-Pro2 ボディ X-Pro2

FUJIFILM ミラーレス一眼 X-Pro2 ボディ X-Pro2

 
Carl Zeiss Touit 1.8/32 X-mount

Carl Zeiss Touit 1.8/32 X-mount

 

HELIOS 44-2 58mmというオールドレンズを持って散歩

カメラのレンズって高いですよね。初心者なのでびっくりしちゃう。

4万円ぐらいで安いなんて言われてて、8万円ぐらいはざらです。PS4を2台買えちゃうし、DTMだって買えちゃう。

インターネットを漁っているうちにオールドレンズ、いわゆるフィルム時代のレンズを専用のアダプターでデジタルカメラに装着できるということを知りました。これがピンキリですが、1万円を切るぐらいの安いものもある。

それならと面白い写りものが欲しいということで、ぐるぐる回っているようなボケが出るという『HELIOS 44-2 58mm』を目星をつけた。

このレンズはソ連時代のロシア作られていたレンズで、ドイツのCarl ZeissのBiotarというレンズとコピーしたものという。Carl Zeissのコピー版という面も気になって、すぐ欲しい!欲しい!と秋葉原の中古カメラ屋まわって見つけたので購入した。大体1万円ぐらいだった。

 

f:id:sdmmm:20190617155218j:plain

 

それをX-Pro2に装着し、その辺を散歩しながら撮影してみました。マニュアルフォーカスなので、どうしてもシャッターを切るまで時間がかかってしまいますが、それもカメラを撮っている感があって楽しい。不便を楽しむ感じで悪くない。

というわけで作例は以下です。なんもフィルターを通しておらず、撮ったまんまの写真です。

HELIOS 44-2 58mm

HELIOS 44-2 58mm

HELIOS 44-2 58mm

HELIOS 44-2 58mm

HELIOS 44-2 58mm

HELIOS 44-2 58mm

HELIOS 44-2 58mm

HELIOS 44-2 58mm

HELIOS 44-2 58mm

HELIOS 44-2 58mm

HELIOS 44-2 58mm

HELIOS 44-2 58mm

HELIOS 44-2 58mm

HELIOS 44-2 58mm

HELIOS 44-2 58mm

HELIOS 44-2 58mm

HELIOS 44-2 58mm

HELIOS 44-2 58mm

 

撮影してみて感じたことはとにかく面白いレンズかと。

ぐるぐるボケを出すにはF2ぐらいで、被写体を真ん中にして背景は少し距離があると良い。 また背景は花のような目立つ色のものをちょくちょく入れるのがわかりやすくなる気がした。

また背景に木漏れ日などちょっとした光を取り入れると、いい感じの玉ボケになります。

絞るとそれなりにしっかり描写されるけど、写真の端の方は流れるようにぼやけてしまう。また絞るほど全体的に色が濃くなる印象です。

にしてもしっかり撮れるレンズもいいですが、弱点があるけど個性が強いレンズの方がキュートというか愛着が湧きますね。

 

HELIOS-44-2 CANON EOS 2/58 ロシアレンズ

HELIOS-44-2 CANON EOS 2/58 ロシアレンズ